健老会Top姉崎病院認知症外来

認知症外来

診療時間

診療日・
診療時間
月曜日 9:00~12:00
担当医 早川 省 医師
神経内科専門医
電話 (代)[外来受付]
備考 お1人の診察時間が長く掛かり,お待たせいたしますので,事前予約制となっております。

診察前のご注意

当院では診察に際して,普段のご本人の様子をよく知るご家族の方にも,質問をいたします。ご家族同伴の上,お越しください

診察を正確にするために,あらかじめ下記の内容を整理しておいて頂くようお願いいたします。

  1. 物忘れは日常生活に支障をきたすものなのか。
  2. 最初の異変はいつとはなしに出てきたのか,突然に出てきたのか。
  3. この半年の間に症状は進行したか。
  4. 本人のこれまでの病気や服用中の薬について

診察について

診察は医師と対面して問診で行ないます。その他,記憶や認知機能の程度を調べる検査や,脳の状態を診る画像検査等をします。

  • 認知機能検査

    日時や物の形の認識,簡単な計算,数分前に見た物の記憶などを調べる検査です。

  • 画像検査

    CTなどで脳の萎縮,梗塞や出血の有無などを診る検査です。

  • 血液検査・心電図検査

    他の病気から起こっている認知症かを鑑別する為に行ないます。

  • 身体検査・神経学的検査

    運動機能や神経の働きを調べる検査です。

私の物忘れ外来

 我が国の認知症の取り組みは,介護保険がドイツの方式でスタートしたものですから,精神,身体を一括して治療するという,言い換えると病気として捉える考え方でした。
 ところが,認知症と付き合って行くうちに,トム キッドウッドが提唱した概念「パーソンドケアー」が大切だと気づいて,現在行われている,ケアーマネージメント,センター方式を採用しています。この考えは,病気を治すと云う考えではなく,生活の中で,その人が生きて行く方法として考えることです。この事は,グループホームが認知症介護のヒット商品として成果をあげている事でも理解できます。
 よく講演会などで,図表を示して辺縁症状{問題行動}が中核症状{物忘れ}から出てくると云う単純な表現をみる事がありますが,辺縁症状はその人が置かれている状態から起きます。
 それは,脳の中のアミロイドの量が多いから辺縁症状が起こるのではなく,その人が置かれている状態が辺縁症状を生んでいるのです。
 私共の姉ヶ崎ケアセンターは40床の認知症の方を,お世話しています。介護保険の施設ですから介護報酬が決められていますので,高価な薬は使えません。介護を重きに置いて,同じ人が,同じ場所で,同じ日課で,5階をワンフロアーに整備をして入所させています。
 認知症外来ではアリセプトのような認知症薬を処方しています。確かに,アルツハイマー型認知症では,精神状態も身体状態も良くなる症例があります。DLB[レビー小体症]の幻視に使用した症例では幻視が消えました。アルツハイマー型認知症で鬱症状のある時には,スルピリドや,SSRIを加えます。
 最近は,介護保険が施行されて,問題行動で新患外来に,来る人は少なくなりましたが,今まで,他の病気で診ていた人が,急に様子がおかしいと云って診る事が有ります。
 辺縁症状で困っている事例では,セレネース「ハロベリドール」を使います。理由は使い慣れているからです。そして辺縁症状の改善,精神症状の軽減,残存機能の維持,コミュニケーションの改善,情緒の安定,意欲活動性の向上,の順序で二次的に認知機能をゆっくり改善させて行きます。

病院長 認知症サポート医  岡 賢了(おか けんりょう)